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占いでは、どうして出生時間を聞かれるのか? お手間だとわかっていても、占い師が出生時間を聞く理由。

3連休は、みなさん

いかがお過ごしでしたか?

人出も多く高速も大渋滞だったとか。

お天気が本当によかったですからね。

まさに秋晴れとは、このことですね。

今年も気がつけば9月も後半。

一年本当に早いですもん。

年々加速している気がして

しょうがない今日この頃です。

そして時間といえば、

占いで重要な鍵を握る出生時間。

お客様にとっては、大変手間であり

すぐに分からない、とても面倒で

厄介な存在かもしれません。

うちだけではなく、他の占いにいかれても

出生時間を聞かれた経験はないでしょうか?

私たちも毎度、この出生時間について

お客様に伺う時は、とても緊張するんです。

20代や30代のお若い方々は、

親御さんも健在でしょうし、母子手帳なども

しっかり残っていたりします。

また10代、20代の方はメモリアルグッズも

充実されていて、身近なところに

時間を入れたグッズが置かれていて

普段から目にする機会が多く

覚えている方もいらっしゃいます。

『いちいち細かい出生時間を聞かなくても

占いなんて出来るでしょう?』                                                                                                                                          

というお客様の心の声を

申し訳なく感じつつも、

『もし可能であればお調べ頂けますか?』

とお伝えするのには、理由があるんです。

四柱推命や紫微斗数など、東洋占いは

2時間単位で盤が変わっていきます。

例えば同級生で同じ誕生日の方に

出会った経験ございませんか?

誕生日で占ってみたら、同じ星の同じ結果なのに

全くもって当てはまらない…

という人もいらっしゃると思います。

紫微斗数などは、1日で12枚の命盤が出ます。

同級生で同じ日に生まれていても、

昼か夜かなど、生まれた時間が違えば

結果も大幅に変わるんですよね。

わかりやすく1つ例を出してみると、

▪️2013年3月20日

▪️13時05分 鹿児島生まれ

こういった方がいたとします。

鹿児島の時差は−18分です。

時差計算すると12時47分となり

午の刻の命盤です。

また上記の人が、鹿児島ではなく

東京で生まれていたら、どうなるでしょうか?

東京は+19分なので13時24分

未の刻の盤になります。

鹿児島生まれの方は、

命無の天機星・巨門星となり

東京生まれの方は、廉貞星となるんです。

鹿児島生まれの方の

天機と巨門の組み合わせは、

1つのことを熱心に取り組むのが上手です。

急かされずマイペースで、

好きなことに熱中したい!

ひとりで何かを深堀していく

意識の高い専門職といった感じです。

また東京生まれの廉貞生は、

マルチタスクが上手な気がします。

うさぎの様に要領よく、何事も

こなしていける廉貞星。

最小限の投資で、最大の利を得るくらい

無駄のない賢さを持っています。

この2つは、例えるのなら

まるでウサギと亀のような感じです。

天機・巨門はじっくりの亀タイプ。

一心不乱に我道を行く研究家肌。

一方で、廉貞はムダがきらいなので、

とにかくスピーディーで最短コース。

面倒なことは、早くやって

ゴール前でお昼寝する余裕が欲しい星です。

 

少し説明が長くなってしまいましたが

同じ日の同じ時間に生まれても

出生地が違えば、時差計算を含めると

結果も全く異なります。

これ以外にも、閏月生まれの方や

23時前後のお客様も、日付の換算や

時差計算に注意しなければなりません。

一般的に日の変わり目は、深夜0時ですが

占いだすと23時が日の変わり目となります。

例えば旧暦12月31日の22時50分、

東京生まれなら、23時超えで日付が変わり

旧暦1月1日生まれとなれば

今度は生まれた年まで、占い上では変わります。

本当はもっと細かなルールや

時差計算の方法があるのですが、

それはあまりお客様には必要のないことですし

話がややこしくなるので、割愛します。

『生まれた詳細な時間はわかりますか?』

という一言が、お客様にお手間を

とらせてしまうことや、占いへのハードルを

上げてしまうことになるのは

十分に承知しております。

生まれた年、月、日。

これはわからない人はいないと思うので

ここまでなら、楽ですね。

ただし判断も、出世時間を用いた方が

もう少し詳細な鑑定ができるんですよね。

以前にもブログで書いたと思いますが

年、月、日だけの占いって

極端にいえば既製品のS・M・Lのような

サイズ表記ににています。

ややざっくりしたサイズです。

紫微斗数や四柱推命、西洋占星術などで

詳細な出生時間を用いたものは

その人を細かく採寸していくので

オーダーメイドに似た仕上がりです。

まぁ少し過剰な表現かもしれませんが、

極端に言ってしまえば、そんな感じです。

 

出生時間の件は、お客様よりも

同業者なら強く共感してくださる気もします。

今はアプリなんかも、出生時間を入れるものが

増えつつあります。

アプリといえども、その精度はすごいですよ。

今はコロナもあり、ご実家に帰れない方も

もちろん多いと思います。

また実家で探してみても、すでに紛失してしまって

もうわからないという人も、いらっしゃるでしょう。

私も後者で、母の記憶でしかないので

お客様のご苦労は、お察しいたします。

お客様にお手間だとわかっていても、

ご予約時に、お名前や生年月日、出生時間に

出生地、それから相性の有無と占い師の指名など

たくさんのことを、最初にお伺いします。

うちは基本手書きの命盤を使いますが

パソコンでも、事前にご用意させて頂きます。

お客様がいらしてから、パソコンに入力すると

データーの入力を間違えていた場合は

とんでもないことになってしまい

そういったミスを防ぐためにも、

確認を何度もして、まちがえなく命盤を

用意した上で、お客様をお迎えいたします。

出生時間を調べるのは、大変だと思いますが

うちは出生時間を使った占術も

生年月日までのもので占うのも

時間制ですので、料金に変わりはありません。

なのでお客様には、一手間かけても

紫微斗数をご提供できれば幸いです。

日本は時間を重んじる国なので。

本当なら戸籍抄本や、マイナンバーなどに

出生時間と出生地の記載ができれば

一番いいんですけどね。

こないだ法改正か何かで、

戸籍抄本に名前の読み仮名が入る?

といったニュースを目にしました。

名前の多様化によって、

ちゃんと読んでもらえないことを

防止するためもあるそうです。

いっそ出生時間と出生地も

この際、戸籍に入れてくだされば

ありがたいんですけどね。

生年月日はよく使うので、

忘れることはないでしょうが、

出生時間はどうしても使わないので

忘れがちですもん。

これから本人確認のために

生年月日と名前に出生時間と出生地も

含めたら、同姓同名の同じ誕生日でも

時間を用いたら間違えないですから。

法務省の方、ぜひご検討ください:笑

そしてお祝いなど、親御さんが

メモリアルグッズを作る際も

生年月日や名前、体重などの他に

出生時間と出生地を入れてあげたり

そういったものを、リビングなどに

飾っておくのがおすすめです。

12星座は誕生日でとるので、

自分の星座を言える人も多いのですが

紫微斗数も自分の主星が言える

そんな世の中になることを願っています。

出生時間を調べるのは、手間ですが

正確な時間を一度知れば、

生涯得るものも大きいかもしれません。

お客様にとっては、時間がネックであり

うとましい質問かもしれません。

ですが時間を使って、占うということは

より詳細な鑑定ができるとも考えられます。

緊急事態宣言も、上手くいけば

今月末で終わりになりそうですね。

もしご実家などに、帰る機会があれば

正確な出生時間を探してみてくださいね。

お産は命の物語ですが、

自分がその時間を選んで

生まれてきたのかもしれません。

こういったことを書くと、

やれ前世がどうとか、

スピリチュアルだのといった

話になってしまうので…

あまり確証がもてる話ではないですが、

自分の運命に見合った命盤の時間になるように

人は生まれてくるのかなと。

占い師になって11年、ふとそんなことを考える

今日この頃です。

*夢猫ムニャ*

 

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