紫微斗数で自分自身に主星がない『命無星曜格』(めいむせいようかく)は悪いのか?
こんにちは。
先週末は高円寺で阿波踊りがあったそうで。
ニュースで見たのですが、
やはりすごい人の量と、熱気が伝わりました。
12年近くお世話になった高円寺。
三鷹に移転して、もうすぐ4年になりますが
かぎねこ亭にとっても、古巣の高円寺ですから。
映像を見て、『懐かしいな〜』その一言に尽きました。
今日はご新規のお客様が、いらして下さったんです。
ご新規のお客様がいらっしゃると、
どこを経由して、かぎねこ亭にいらして下ったのか?
お客様にお伺いするのですが。
うちはネットで『紫微斗数』を検索された方と
ご紹介が一番多いのですよ。
今回いらして下さったお客様は、
ご自身が占いが好きなようで、
紫微斗数について、自分なりに検索してみたそうなんです。
そして行き着いた『命無星曜格』(めいむせいようかく)
というワード。
何だか難しい漢字が並んでおりますね。
略して命無と書きますが、命無について
あまり良いことが書かれていないと。
それで以前に私が書いた命無についての
ブログ記事を読んで、いらして下さったそうです。
命無星曜格については、6人に1人くらいの
割合で発生します。
どういう意味かというと、命宮という
自分自身の屋台骨となるお部屋に
強く働きかける主星が、ございませんよ。
といったような意味になります。
主星はなしだけと、副星が入る方は
もちろんいらっしゃいますし、
稀に主星も副星も、全くないという
生粋の命無の方もいらっしゃいます。
主星がないからダメとか。
運がないとか。
そういったことじゃないんですよ。
だから命無のみなさん、肩を落とさないで下さいね。
命宮に主星が入る方ってのは、
主星の特性が出たりするので、
その人の欲求や思考、行動なんかが
わかりやすんですよね。
お客様に説明する時にお伝えするのですが、
例えるのなら、命宮に主星がある方は、
一枚の完成した絵だとしましょう。
じゃぁ命無はどんな感じなのか?
絵の輪郭が線でかかれた、ぬり絵みたいな感じです。
絵は同じだけど、塗る人によって
仕上がりが全然ちがう。
花のぬり絵だとしたら、赤く塗る人もいれば
黄色で塗る人もいるでしょうし。
線は書かれているので、絵の構図は一緒なんだけど
塗る方の感性によって、全く変わる。
それが命無なんですよね。
黒い線(自我)はもっている。
どんな色で仕上がるのかは、
命無の人を取り巻く環境次第です。
黒い環境にいれば、黒の花になり
パステルカラーの心地よい人間関係に
囲まれていれば、淡い色のぬり絵が仕上がります。
そうそう、命無の開運法は
だれと居て、どんな環境に身を置くのか?
そこなんですよね。
また我身の強さを四柱推命でみます。
簡単に説明すると、自我の強さが
レベル1〜5まであるとしましょう。
命無でレベル1だと、塗り絵の線は
薄くて極細になります。
反対に命無の我身の強さがレベル5なら
極太の線のぬり絵でしょうかね。
命無でも、我身が強いのか?
それとも弱いのか?
それによっても変わります。
我身が強いってのは、
みなさん、ワガママな人と思われそうですが
そんなことはないですよ。
我身が強いということは、無理に主張はしないけど
自分の意見がしっかりあったりする人です。
命宮に主星があったり、四柱推命で我身が
強ければいいってもんでもないです。
かといって、弱すぎてもご苦労がありますが
何でも強すぎりゃいいってもんでもないかと。
様々な占いで見た時に、自分が強いという人は
組織だとぶつかってしまったり、
足並みを揃えるのが苦手だったり。
上司や先輩の言うことを、受け入れられなかったり。
もしくはお客様に対して、一方的に
押し付けてしまう感じになりやすいかもしれません。
逆に占いでみて、自分が弱い人は
断り下手だったり、意見を言えない。
相手に押し切られてしまう。
環境に良くも悪くも染まってしまう。
我慢強くて身を滅ぼす。
お客様に主導権を握られて
強引な割引などに応じてしまう。
長いものに巻かれすぎてしまう。
そういった懸念点があります。
自分が強い人っていうのは、
例えば独立して自営や社長になったり
会社員なら、リーダー職もおすすめです。
自分が弱いという判断なら、
サービス業など、相手に合わせるお仕事や
リーダー職よりも、縁の下の力持ちや
チームワークが必要とされる
業務なんかは、適任なんじゃないかと。
だからね、弱いからダメ。
強ければいいってもんでもないんですよ。
サービス業なんかだと、自分が強い人は
強引な接客に思われて、クレームが入ったり
弱すぎる人は、お客様からの
理不尽な要求を飲まされたり。
要はですね、『使いよう』なんじゃないかと。
お客様の持っている特性ならば
どんな環境や職場、仕事内容だったら
この命盤を活かすことができるのか?
それだけなんですよ。
占いで見た時に、自分自身が強い人は
戦車か装甲車のような、強靭な自分を持って
いらっしゃる方も実際にいらっしゃいます。
じゃあ、その戦車をどこで使うのか?
街乗りなんかしたら、それこそ事故だらけで
大変じゃないですか?
高速道路を走るなら、スポーツカーの方が
いいでしょうし、大人数を乗せるならバス。
たくさんの荷物を乗せるなら、トラックだし
細い路地裏を走るなら、軽自動車がおすすめです。
自分の車がどんなタイプなのか?
それを知って、どこを走るのが適しているのか?
その車をどう使ったらいいのだろう?
車と用途があっていないと、
トンチンカンに感じてしまい、
現状に不満が出てくるわけですよ。
こうして偉そうに言っている
夢猫ムニャも、実は命無です。
でも困ったことはないですし、
むしろ命無で良かったなと。
私の場合は、我身の強さはレベル2くらいですが
命無はカメレオンみたいに、
変幻自在な生き物です。
その場の空気や人に対して、一旦自我を消して
さっと馴染むことができるので。
どんなお客様がいらしても、
お話を聞かせていただくことが出来ます。
子供の頃は引っ込み思案というか、
あまり自分の意見を、はっきり言えなくて。
そんな自分がイヤで仕方なかったですが
占い師になって、つくづく思うことは
『あぁ私、命無で良かったな〜』って。
そう感じるんですよ。
私の友人にも、主星があって
自我の強さがレベル5って子がいるんですけどね。
さっと謝るのが苦手だったり、
車の合流地点では、絶対自分の前には入れない。
後ろなら入っていいよ!そんな感じだそうです。
私は命無で我身も弱いので。
反射的に『あぁ〜すいません、ありがとうございます』
と何でもかんでも、なりふり構わずに
言ってしまうのですが、彼女はそれが苦手なんだとか。
私にとってのすみませんは、
コミュニケーションみたいなもので。
自分が完璧な人間でない以上、落ち度もミスもあったり
無意識に人を不快にさせているかも…
そう思うと、なぜが第一声がすみません
から始まるんですよ。
自分が謝ることを、悔しいとも思ったことはないですし、
ある意味相手にお手数かけて、すみませんだったり
何かをしてもらって、ありがとう的な意味でも
すみませんと言ってしまうので。
感謝=ありがとうで悪くないのに、謝る必要はない。
そういった考えの方がいらっしゃることも、
もちろん理解は出来ます。
人間なんて、お互い様ですからね。
絶対も完璧もないですし、過度な主張は争いしか
生み出しませんから。
だったら平和な世界に居たいなと。
ただそれだけなんです。
話は脱線しましたが、紫微斗数でみる
命無とそうでない、主星があるタイプ。
ノコギリとカッターみたいなもんですよ。
どっちがすごいとか、よく切れるとか。
そんなことでもなく、使い分けですよね。
紙を切るならカッターだし、
木を伐採するなら、ノコギリ。
逆にして切ってみてくださいよ。
いくら切れるノコギリだって、
紙を切るのは逆に大変ですから:笑
強ければ良い、星がいっぱいあれば大吉。
弱くて星が少ないから、不運。
そんなことは、ないですから。
ダメな命盤とか、不運な命式とか。
医師の余命宣告と一緒で
それは占い師の主観だと思います。
苦労が多いか少ないか?
それでも苦労した結果、大成したら
それは幸せで成功で吉な命盤に
なるじゃないでしょうか?
幸せか、良い運気か決めるのは自分自身。
どんな人生だって、波乱に満ちていても
それだから今がある。
だから幸せだと自分が思えれば、
吉凶なんかにこだわりすぎなくても
いいですからね。
占いをしたことで、自分の視野や
人生の可能性を、狭めてしまわないように
してくださいね。
*夢猫ムニャ*