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もののけ姫の、アシタカが放った『共に生きぬことは出来ぬか?』その一言が重み。

先日『もののけ姫』を久しぶりに見たんです。

夏のジブリシリーズ。

私が小学生の時には、ナウシカやトトロ、ラピュタに

魔女の宅急便くらいまでは、もうありました。

魔女の宅急便は小学4年生の時に、

地元の市民会館で見た思い出があります。

ジブリ作品て、時代を経ても

その本質が変わらないことがすごいですよね。

だから今でも見ると、人々の心を熱くするんじゃないかって。

色々好きな作品はあるのですよ。

ジブリ作品や宮崎監督の映画って、

女性が主人公じゃないですか

もののけ姫なら、サンの存在。

そしてもうひとりの主人公が、アシタカですよね。

私、好きなんですよね。アシタカ。

宮崎監督の、もののけ姫に込めた思いを読みました。

サンは山犬と暮らし、人間嫌いな少女です。

それをアシタカの愛で、受け止めることが出来るのか?

タタラバの人たちは、みんないい人なんだけど

サンがタタラバを襲った時には、

サンに対しては、悪い人たちに見えたり。

タタラバに住んで、鉄を作らなきゃいけない人たちの気持ちも

それを嫌うサンの気持ちも、どちらも受け入れる。

善悪でも、勝ち負けでもなく、

『共に生きぬことは出来ぬか…』

映画のなかで、サンやエボシに何度も投げかけていますよね。

どちらの立場も言い分も、決して否定はしないし

どちらにも加担しないアシタカのスタンス。

そして対立する両者を、丸っと受けいれてしまうアシタカ。

中立な立場は天秤座さっぽくもあり、

あの丸っと包み込む寛容さは、まるで魚座のようです。

どうしようもないことって、

世の中にはたくさんあります。

対立したり二元化で成り立っていたり。

そうなりたくて、なったわけではなくとも

意見を主張していくうちに、

両者の溝は深まるばかり。

最近は熊のニュースが多いじゃないですか。

実際に被害に遭われている方も

いらっしゃいますし、その方達を思えば

そう簡単に口には出来ないのですが。

熊だって、里に降りたくて来ているのか?

人間たちによって、自然は破壊され

居場所も食べ物も、無くなってきた結果でもあり

人間も文明が進めば、昔に比べれば

車なんかで熊の住む奥地にも

簡単に入っていけるようになりました。

熊にしたら、人間そのものが脅威であり

人間からしても、熊は害獣にしか感じない。

互いを敬遠しながらも、遭遇してしまう瞬間。

両者必死ですよ。

山があれだけ切り崩されて、

緑の山肌は、いつしか怪しく光る

ソーラーパネルへと変化しております。

 

サンがタタラバの人たちを嫌うように

勝手に山に入ってきて、

自分たちの利益のために、

物言わぬ自然を壊してまでも、

そこにい続ける人間たち。

今の熊問題も、そんな感じなのかもしれません。

時代が進むにつれて、便利にもなるけど

互いの境界線を超えてしまった結果が

今の状態を招いているのかもしれません。

山肌は削られ、動物たちの食糧は減り

人間が、山に入って行ける機会も増えてしまった。

熊にとっての天敵は、自然界では少ないでしょうし

いるとしたら、人間ではないかと。

人間や熊、お互いの事情や言い分

はお察しします。どちらの立場でも

どうにも出来ないこともあったり。

もちろん山にむやみに近づかない。

そういった努力もできるでしょうが、

熊が里に降りて来れば、打たざるを得ない。

熊だって、人間だって、お互いに会いたくは

ないはずなのに…

切ない問題ですよね。

熊と人間の共存もそうですし、

近年では、外国人と日本人問題も同じかと。

観光にいらして下さるのは、ありがたいですが

ゴミやトイレ問題、渋滞など

そこで暮らしていらっしゃる方々の

生活そのものが、脅かされています。

観光客だけではなく、定住している

外国人による犯罪も増えています。

日本で日本人として、当たり前に暮らしていたのに。

外から入ってきた異文化の人たちに

生活が脅かされる脅威。

文化が異なれば、コミュニケーションもとりにくい。

注意したって、二言目には

『ニホンゴ、ワカリマセン』

そう言われてお終いです。

私の地元も30年前は、ブラジル人の方が

とても多く移住してきました。

ゴミ問題もそうですし、週末はパーティー三昧。

部屋からは爆音で音楽が流れ、

ベランダでバーベキューを楽しみ、

契約駐車場も、空いていたら勝手に止められ

帰宅しても自分の車が止められない。

車は無保険で、事故をすれば逃げるし

窓を割られて、カーステレオの盗難もありました。

もう〜それはそれは酷かったです。

今は日本で生まれたブラジル人のお子さんが、

大人になって定住していたり

だいぶ日本のルールが浸透してきて

そこまで大変でもないし、共存出来ておりますが

最近話題のクルド人や移民問題の大変さ。

なんかね、わかる気がするんですよ。

それでもどんどん人は入ってくるし

日本のルールや法律は、都合の良いように解釈され

住んでいる日本人が、肩身の狭い

不便な生活を強いられる状況で。

民泊の方が儲かるんでしょうが、

長年住んでいた所を、家賃の値上げで追い出され

あちこちのお店や不動産の所有者は、

明らかに日本人ではない人が、オーナーになり。

もうね、大変ですよ。

日本であって、日本でない。

もちろん人手不足の解消に、

一役買ってくださっていることも

重々承知ではあるんですけどね。

熊だって、ある日突然に

人間が山に入ってきた。

日本人からしてみたら、コロナ明けに

言葉の通じない、ルール無視の

外国人が住み出した。

なんだかねって感じです。

熊にしたって、移民問題も

法改正やルールの変更など

必要なんでしょうが。

そんなものが整うのは、まだ先のことで。

この状況をみて、アシタカだったら

なんて言うのかなって。

ちょっとだけ、考えてみたりもして。

もののけ姫って、西洋占星術に当てはめると

ちょっと面白いなって思ったんです。

アシタカは中立や調和を保とうとする

天秤座的な立ち位置にも見えるし、

『共に生きることは出来ぬか?』

サンが人間を嫌いでもいいから、

共に生きよう。

エボシのいい分や、タタラバの役割。

それぞれの言い分もわかる。

だけどそれを、どうにかしようとはしない。

誰が正しいわけでも、間違っているわけでもなく

その上で共に生きようという

あの丸っと受け止める感じは

もう魚座そのものじゃないかって。

そして不老不死の象徴のシシガミ。

生と死を司る神様は、冥王星です。

気高き山犬の一族は、獅子座で

猪突猛進の乙事主さまは、おひつじ座か?

そんな風に各自のキャラクターを

占いに当てはめていくと、

なかなか面白いなって。

今の熊問題や移民問題に対して

『共に生きぬことは出来ぬか?』

そんなことは綺麗事だということも

重々承知しております。

犯罪に巻き込まれ、実害があれば

他人事ではないでしょうし。

多くの方が、共に生きぬことは出来ぬと

そう答えるでしょう。

もう移民や熊問題は、個人レベルで

どうにか出来ることでもないんでしょうし

行政や国の問題として、扱わないと

もう、どうにもならない所まで

来ているのかもしれません。

移民問題で引越しを考える人もいるでしょうし

熊問題も、近づかないし、音やクマ避けで

対応を考えたり。

そして移民や熊に限らず、

人間関係も身近な問題です。

色々な考え方や価値観。

違っていたって、それは仕方ないことで。

その上で、相手をどうにかしようとせずに

共に過ごすことをが出来ぬか?

ということです。

家族だって、夫婦だって

兄弟だって親友だって。

合わないものは、合わないし

価値観だって違って当たり前。

その違いも含めて、相手をなんとかしようとせずに

互いが心地よい距離感で、共に過ごすことが出来ぬか?

どうしてもダメなら、親しくしなくたっていいでしょうし。

相手を排除しようとせず、正そうともしない。

そうすれば、不用意な争いだって

生まれないでしょうからね。

心が汚れて疲れてしまったら、

ジブリ作品を見てみてください。

人間の傲慢さや愚かさ。

自然の脅威や偉大さ。

それに比べたら今考えていることって

すごく視野が狭くなっていることに

気が付くかもしれません。

今いる場所だけが、すべてではないでしょうし

争いが避けられないのなら、静かに去る方法だって

あると思うんですよね。

ジブリ作品は心の浄化作用が、とても強いですから。

心がいっぱいになったら、ぜひ見てくださいね。

*夢猫ムニャ*

 

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