ブログ

相次ぐ値上げや物価上昇のなか、価格優等生の魚肉ソーセージと切ない思い出の話。

こんにちは。

何だか梅雨に逆戻りですよ。

寒さはないものの、逆に蒸し暑いですね。

雨なので洗濯物が乾かないですし、

部屋干しにすると、湿度も上がる。

湿度が上がれば、電気代も上がるといった

二重苦ですよ。

最近じゃ、どこもかしこも

値上げラッシュじゃないですか?

子供がいないので、大人だったら

色々我慢できたり、

毎日のお弁当も必用ないですし

なんとかなるのですが、

食べ盛りのわんぱくな

お子さんがいらっしゃる家庭では、

値上げを体感される方も

多いんでしょうかね?

なんでもかんでも値上げで

大変な世の中ですよ。

スーパーで買い物をしていても

一度は手に取っても、

『今日はまっいいか…』

値段の高さに驚いて

買わずに諦めたこと、多々あります。

そんな中でふと目に止まった商品が

魚肉ソーセージでした。

私の中では『貧乏な味のするもの』

位置付けられてしまったこの商品。

メーカーさんや、魚肉ソーセージを

愛してやまないファンの方には

こんな言い方をしてしまうことを

大変申し訳なく思っております。

そもそも『貧乏な味がするもの』とは

一体なんぞや?

ということなんですが、子供の頃に食べて

トラウマになるくらい、イヤだったものを

私の中ではこう呼びます。

では、貧乏な味がするものに

他はなにがあるかといえば

グレーの石のような色をした

マルシ◯ハンバーグ。

チューブに入ったポッキンアイス。

安くてどこか油臭い、かりんとう。

そして魚肉ソーセージわけです。

 


大人になって、自分でお金を稼げたら

絶対に食べたくないものベスト5みたいな。

そんな感じです。

今考えたら、味が嫌いとかではなく

その頃の家庭の様子が

走馬灯のように蘇る食べ物が

イヤなんですよね。

今でも食べれるかと言われれば

イヤなだけで、全部食べられますし…

魚肉ソーセージが、なんで嫌なのかと言うと

ピンクのソーセージだからです。

私が小学生の頃は、シャウエッセンが

大ブームでした。

調べたら1985年の発売で、

『気になるものには音がある』

食べたら『パキっ』と音の鳴るソーセージ。

あのCMの衝撃は、今でも忘れません。

今の若い方は、茶色いジューシーな

ソーセージが普通だと思うんです。

が、昭和生まれの私にとって

幼少期はタコさんウインナーや

魚肉ソーセージなど、

赤やピンク色のソーセージが

よく食卓にあがりました。

そうなると、素朴な疑問なんです

『なぜうちのソーセージはピンクなのか?』

友達のお弁当には、シャウエッセンの

茶色いウィンナーが入っているのに

うちにはそんなものは、出てこない。

そりゃそうですよね。

値段がちがうわけですから。

なので茶色の高級ウィンナーは

遠足の時と運動会の時だけの

特別な食べ物だったんです。

ムニャ母は巨門自化忌といって

まぁ簡単に直訳すると

『口の星がぶっ壊れてますね!』

といった具合に、味覚がクレージーなのと

今考えれば、偏食の拒食気味だったと。

小学5年の時に、母親の体重を超えました。

といっても、私が超肥満児とかではないですよ。

生理は早かったので、少し体格は良かったですが

それでも小5で38キロくらいだったと思います。

母はずっと40キロないくらいの体重で

歳をとって、今が一番太っていると言います。

食に関心がまったくない母親。

食べることそのものが

面倒なようなので。

母にとっては、ソーセージなんて

安ければ何でも良かったり

ジューシーな肉肉しいのが嫌いだったそうです。

そんなこんなで、今でも魚肉ソーセージをみると

自分の中では『貧乏な味のするもの』

という錯覚に落ちいるんですよね。

それがこの値上げラッシュもあって

たまたまスーパーに売っていて

ふと目につき、久しぶりに買ってみました。

その安さに驚き、また常温でも日持ちするという

まさに非常食レベルなわけですよ。

しかもお魚が原料なので、

ヘルシーなのに、カルシウムはたっぷり。

安くて保存も効いて、栄養価も高く

ヘルシーという、価格の優等生ではないかと。

貧乏な味から、見事に首位を奪還した

魚肉ソーセージ。

茶色のジューシーなソーセージも

だんだん年齢もあって、

たくさんは食べれなくなりますね。

スライスした魚肉ソーセージを

カリッとなるまで焼いて、

醤油をひと垂らしするのが

母の定番メニューでした。

毎朝のおかず率、No1でしたね。

なんだか懐かしいなあ〜と

魚肉ソーセージを食べながら

そんな思いにふけってみたり。

そういえば、今年の5月に帰った時に

実家の冷蔵庫に、シャウエッセンが入ってたんです。

母が食べるにしては、珍しいなと。

歳をとり、味覚も変わったのかと思っていたら

『それはアンタのために買っておいた。

ソーセージ好きだから食べなさい』って。

私が滞在するのは9日ほどです。

といっても、実家で過ごす時間は限られていて

鑑定会の日は、朝8時に家を出て

帰宅は22時過ぎなんです。

もちろん夕食は外で済ましてあります。

鑑定会は4日間。

土日は友人たちと会うので、

そこも昼からランチにいって

夜はまた別の友人と飲んで…

実家で食事なんて、ほとんどしないんです。

私が滞在する9日間で、冷蔵庫は

アイスや冷食、缶ビールにヤクルトなど

『娘のため』と称して、えらいことになるです。

常温でも良いものは、持って帰ることもあるのですが

アイスやソーセージなんて、

持って帰れないじゃないですか?

食べず終いで東京に戻ると

『せっかくアンタが食べると思って買ったのに…』

と母が残念そうな顔をするので

食べるのに毎回必死です。

5月に帰った時のシャウエッセンも、

残さないように必死で食べました。

『あぁ〜やっと完食したぜ☆』

と思ったら、翌日に

『アンタ好きだから、また買っておいた!』

とシャウエッセンがもう一袋。

好き過ぎて、えらいスピードで

娘は完食したと思ったんでしょうね。

もうそれは食べることなく

保冷剤を入れて持って帰ってきました:笑

これでもだいぶ良くなったんですよ。

小さい頃に、いつもポッキンアイスしか

食べれなくて、本当にイヤだったと

そう漏らしたら、母がアンタに

ツライ思いをさせて申し訳なかったと。

帰省したら実家の冷凍庫には、

ハーゲンダッツが6個くらい

入っているんですよ。

『いや、だからね。お母ちゃん。

そんなに食べてる暇もなく、

実家に帰っても、家にいないから

一度にそんなたくさんのアイス

食べれないよ〜』

と伝えると、また残念そうな顔をする

母がいるんですよ。

子供の頃には、食べれなくて。

大人になって、好きなものは

何でも買えるのに、今度はたくさん

食べれなくなって。

人生って、なんだかな〜って

思うばかりです。

相次ぐ値上げラッシュで

製造元や企業努力、それから

スーパーなどの小売の方も

みんなそれぞれ努力してくださって。

それでも原材料や輸送費も

高等していけば、値上げも仕方ないこと。

誰かの我慢で成り立つ世の中は、

もう古いのかもしれません。

みんなが少しづつ努力して

譲りあって、分け合って、思いやって。

値上げだって、考えたら

家計の見直しや、工夫するチャンスですよ。

諦めたら愚痴が出て、真剣に考えれば

知恵が出ますから。

なんだか魚肉ソーセージから

えらい長いブログとなりました。

みなさんも、家計の優等生である

魚肉ソーセージ〜を、ぜひ美味しく

召し上がってみてくださいね。

*夢猫ムニャ*

かぎねこ亭 > ブログ > 相次ぐ値上げや物価上昇のなか、価格優等生の魚肉ソーセージと切ない思い出の話。

ページトップへ