はじめての海外旅行はスナフキンのようには行かないものです
吹く風も冷たくなり、 今年もはや、年の瀬がぼんやりと見えてまいりましたね。 すっかりご無沙汰しております。 11月に入り1週間ほど、 ムニャ先生に無理をいってかぎねこ亭のお仕事を託し、 スナフキンとなって旅をしてきた某 件太郎です。 ブログも書いていないと、書くのが難しくなってしまうもので、 書く筋力みたいなものって、やっぱあるんだなー。 など思いながら、ムニャ先生との約束もあって、 ようやく旅の報告をさせていただけます。 さて、今回の旅の行き先は、デンマークのコペンハーゲン。 かぎねこ亭のあるココ、東高円寺からは遠くはなれた異国です。 そして、お恥ずかしい話ですが、僕にとっては、初となる海外体験。 終わってみれば、 スナフキンのように、飄々とした男のさすらい旅…とはいかず、 ちょっとしたことにも驚き、焦り、ビクビクしながらの、 初めてのおつかい、ヨチヨチ歩き、さながらの旅となりました。 それでも、僕にとってこの旅は、とても大きな一歩だったのでは… そう思えるのです。 なにしろ初体験ですから、不安材料なんて挙げればキリがありません。 言葉とか、国独特のルールとか、土地勘とか… とうてい僕ひとりでやりきる自信なんて持てません。 でも紫微斗数で自分の命盤をみてみると、 ちょっと無理しても行ったほうがよさそうな年回り。 キーワードは「人助け」「友人」「力仕事」「ごり押し」など。 そこで、ある友人の助けを借りることにしました。 高校時代からの付き合いで、金沢で北欧家具のお店を経営し、 毎年、デンマークに買い付けにいっているO氏。 彼はデンマークだけでなく、アメリカ、オランダ、イギリス、ドイツ、フランスなど、 若かりしときから諸国をめぐり、仕入れをしてきた猛者。 そう、海外に関しては大ベテランの頼れる友人なのです。 相談してみたところ、快く承諾してくれ、 お仕事(家具の買い付け)の手伝いをするという名目で、 同行させてもらえることになりました。 いやー、かなり心強い味方です。 絶対に転ばない三輪車に乗るような気分です。 でも、こんなに好条件にもかかわらず、 じつはまだ、行こうかどうしようか。 ギリギリまで迷っていました。 というのも、友人O氏と合流するのは2日目。 O氏は、先行してオランダ、ドイツを巡ったあとデンマークに来るスケジュールだからです。 つまり、1日目はひとりっきり。 ひとりで飛行機にのり、ホテルにチェックインし、 ひとりで1日を過ごさなければなりません。 「いい大人なんだし、それしきで…」 と思われるでしょうが、僕にとっては想像しただけで胃が痛くなる重大事なのです。 これほど優柔不断な僕にでも、やっぱりタイミングっていうのは訪れるものです。 別の友人Yから、 「結婚することになりました!」 とのサプライズ報告があり、 「もし行くんなら、新居用の家具を買ってきてくれ」 と頼まれたのです。 迷っていた僕の背中を押すかのような申し出。 それも、こんなジャストタイミングで。 これはもう行くしかありません。 むしろ、バイヤー体験までさせてもらえるんですから、この上ないチャンスです。 ようやく腹を決め、震える手で飛行機のチケットとホテルをネット予約。 わざわざ新調したのは、パスポートとコンセントの変換プラグ。 そして、スマホの翻訳アプリ(有料)だけ。 そして出発当日。 オレンジ色のスーツケースを引き、 さっそうと家を出たまでは良かったのですが、 東京駅から出ている空港行きのバスに並んだ状態で、 なぜかすでに緊張気味。 まだ日本なのに... なんとか飛行機に搭乗するも、飛行機の中ではすでに英会話。 学生時代に学んだ英会話の記憶はどこへやら。 言葉の壁にひと苦労しつつ、機内で話した言葉は ・Thank you ・sorry ・please この3つだけ。 昨今の小学生にさえ劣るありさまです。 なるべく話しかけられないように、じっと身構えながら、 10時間の空の旅を経て、無事コペンハーゲンの空港に到着。 さてこれで、ホッと一息… ともいかず、むしろここからが本番です。 空港にはあちこちに表示があって、 おそらくわかりやすく書かれてあるのでしょうが、 いかんせん、ほとんどがデンマーク語で意味不明。 そのため出口を間違え、他国行きの乗り継ぎゲートに並んだりしつつ、右往左往。 事前に用意しておいたレンタルwifiとスマホの翻訳アプリを使って、 カタコトの英語で道を教えてもらいつつ、 這々の体で、なんとかホテルまでたどり着いたのでありました。 あー、疲れたー つづく。
高円寺 占い処 かぎねこ亭
https://kaginekotei.com
電話番号 03-6454-6135
住所 東京都杉並区高円寺南1-11-3 2F
営業時間 12:00~20:00
定休日 不定休