私のしょうも無い、煮ても焼いても食えない様な人生を、お客様が意味づけしてくれるんです。
こんにちは。
最近はありがたいことに
鑑定のご予約が多く、
空き時間も、いらして下さるお客様の
作盤などの準備があったりするので
ブログが全くと言っていいほど
書けずで申し訳ない限りです。
今日はですね、夢猫ムニャがですよ。
会社員だった時の先輩のご紹介で
お客様がいらして下さったんです。
同じ会社といっても、ご紹介頂いたお客様とは
同じ職場になったことはなく、
面識もなかったのですが、
先輩がお客様に、『こんな占い師がいるよ』と
ご紹介して下さったそうなんです。
そこから毎日ブログを楽しみにして
読んで下さったそうなんですね。
そしていつか会いに行きたいと。
そう思って下さったそうで、
今回地元から、東京にいらして下さったんです。
本当にありがたいお話ですよね。
ネットで調べてみたら、従業員は5万人なんですって。
各国にも工場や支店があるので、
それも入れれば、まぁそれくらいには
なるんでしょうが…
同じ会社でも、部署が違えばわからないってくらい
人数がたくさんいたり、本社勤務の方だと
従業員が多すぎて、駐車場が確保出来ないので
下手したら駐車場から本社まで、
歩いて20分くらい、かかる人もいるくらいでした。
同じ会社に勤めていても、会わない人の方が
多いのに、毎日ブログを読んで下って
東京に出向いてくださり、ありがたい限りです。
占い師になると決めて、東京に出た時に
東京にも、もちろん知り合いなんかいないし
お客様を紹介してくれるような、友人もおらず。
行き当たりばったりも良いところで、
あるのは猫一匹と、根拠なき自信と
変な使命感だけでした。
会社を辞めたのが、リーマンショックの時で
会社も世の中も景気が悪く、大変な時期でしたが
上司は会社を辞めて、外に行くよりも
まだこの会社に残ったほうが、火の粉はかからないから
なんとか堪えて、留まれと言ってくれたんです。
それでも若さって、怖いですよね:汗
『もう私には時間がないんです』
そう止めてくれた上司の親切心も振り払って
人事の手続きも間に合うかどうかで、会社を辞めました。
辞めた時には、お世話になった人たちに
挨拶はしたのですが、辞める理由や
占い師になるという本当の理由は、
ごく一部の人にしか、伝えませんでしした。
会社だけじゃなく、世界中が大不況な状況で
会社を辞めて、ましてや何の当てもなく
東京に出て、お客様も居ないのに
占い師になるなんて、正直頭の狂った
バカの極みだと思います。
物言わぬ機械相手に、1日8時間
閉した貝のごとく、黙々と働いて。
接客業も、パソコンも触ったことのない私が
お客様を相手にする商売なんて、
出来っこないと、思われて当然ですからね。
捨て身といえば、捨て身ですし
あの頃はもう、捨てるものさえなかったです。
猫一匹と丈夫な体、若さと時間さえあれば
あとは何とかなるだろう!
そんな気持ちでした。
それが2010年春のこと。
そこから干支が一周し、
同じ会社の方が、予約してくださり
東京までいらして下さる日が来るから
それまで踏ん張って、がんばるんだよと
会社を辞め頃の自分に、伝えてあげたいくらいです。
私の人生なんて、なんて粗末なものろうと。
あってもなくてもいいような、
チラシの裏の落書きみたいな人生だと。
小さい頃からずっと、思っておりました。
こんな意味のない人生に、生きる価値があるのだろうか?
苦しむための人生でなければ、
私は一体、何のために生まれてきたのだろうと
ずっと疑問を抱き続けたままです。
もちろん、その答えは今も見つかりません。
こんなクソみたいな人生に、何の意味があるんだろうと。
どうして私は生まれることを、選択してしまったのか?
今世で何を学び、何を得たかったのかもわかりません。
生きることに、全く執着はないし
長生きしたいどころか、むしろ人より早く死にたい派です。
生きる時間の長さよりも、濃さに重きを置いているので
今の時代、生きる方が辛い感じもするんですよね。
占い師になれば、すべてがわかり
世の中のおおよそのことは解決でき、
人の悩みにも、何だって答えられると
そう思っていたあの頃。
占い師を続ければ続けるほど、わからなくなります。
それはお客様から、たくさんの奇跡を見せて頂いたり
占いの教科書通りに行かない事例を
お客様からたくさん学びました。
私の理念のなかで、
『占いありきではなく、人ありき』だと
いつも思っているんです。
この星はこうだから、成功しないとか
この星が入ると、散財し人生に失敗するとか。
占いの本には、そういうことも書かれているんです。
もちろん原稿を書く側の立場になれば
そういった表現になることや、
本として何かしら書かなければならないことも
わかっているつもりではあるんです。
ですが星がすべてになってしまい、
そこにお客様を無理くりはめ込んでいる
占い師も時々お見かけいたします。
『あなたは33歳で事故にあう』とか
『あなたは結婚したら、絶対離婚する』とか。
人の人生に絶対なんてことは
良くも悪くも存在しないんですよね。
占いでは吉凶が存在するのは確かです。
例えば財運が悪く、散財して借金が出来て。
そこから必死で家計を見直し、
節約をして、借金を完済し
借金した金額の倍以上を貯金した人だって
実際にいらっしゃいます。
そしたら財運の悪さは、不幸なのか?
ということなんですよね。
そもそも財運が良ければ、借金もしないけど
あまり貯金もぜずに、
なんとなく、やりくりしていたかもしれません。
占いありきではなく、人ありきという意味は
占い以上に、その人の持つ可能性を
見つけ出したいということです。
一枚の命盤より、お客様の歩んできた人生は
重いということを、絶対に忘れてはいけないと。
師匠のもとで学んだことは、本当に大きかったですし
時間差でわかることも、たくさんありました。
そしてお客様と向き合う中で、
たくさんの気づきや、学びが得られたこと。
お客様に学び、またお客様に育てられたことを
生涯忘れてはならないと。
こんな煮ても焼いても喰えないような、
しょうもない人生ですが、
占い師になったことで、
苦労や嫌な経験も、全てが報われております。
あんなに会社というものが、
嫌で仕方なく辞めたけれど、
組織というものが判ることで、
お客様の転職や仕事の状況がわかったり
離婚したことによって、結婚や離婚相談の
ご苦労もわかるようになったし、
事情があって、生活苦のお客様のお話も
幼少期の貧しかった生活のおかげで
生活苦がどれだけ苦しいか
お客様の痛みもわかります。
煮ても焼いても喰えないような
どうしようもない私の人生ですが、
占い師になって、初めてすべての経験が
この仕事に活かされているという事実。
ありがたいですね。
ただ、そう実感する日々です。
今日いらして下さったお客様から、
うなぎパイとあげ潮を頂きました。
うなぎパイは人様にあげるものであって
自分で食べることは、
地元民はなかなかないのです。
なんかね、ちょっと気が引けます。
まるたやのあげ潮、懐かしいな〜!
地元に帰ると、たこまんの大砂丘か
うなぎパイか、まるたやのお菓子を下さいます。
やっぱり浜松、最高じゃないかよ〜!
離れてわかる良さもありますからね。
人のご縁って、本当にわからないものですね。
会社員の時に、お世話になった先輩から
頂いたご縁を頂きありがたい限りです。
占い師になって、数年は正直つらい時代でした。
今ほどお客様もいなければ、
ご予約も全く埋まらない。
白紙だらけのスケジュール表を見ることが
本当に苦痛だったあの頃。
13年前の自分に、ブログを読んで下さり
地元から出向いて下さるお客様がいることを、
だから腐らず占い師を続けなさいよと
伝えてあげたいなと。
ふと、そんなことを思ったのでした。
*夢猫ムニャ*