世間という荒波に溺れないように、そして自分を見失わないように。
今日は立春ですね。 暦の上では春ですよ。 今年は暖冬傾向なので、 なんだか冬がない感じもするのですが、 二十四節気でみると、立春は始まりの日。 始まりの終わりはまた始まり ということで、先ほど神社へご挨拶に 行って参りました。 占い師という職業をさせて頂いておりますが 自分のことを占うことは、ほとんどなく 神社のおみくじが私にとっての占いです。 なんかね、気持ち悪いんですよ。 去年はずっと中吉だの、 吉だの小吉だのってな具合の一年だったんです。 それが先日の旧正月を迎えたときから ずっと大吉でして。 まぁそんな大吉・中吉・小吉なんていう 言葉に踊らされ、一喜一憂もしないのですが、 人の心理としては、大吉って縁起がよさそうだったり 気分がいいじゃないですか。 だからね、これはおみくじ製造会社の 陰謀じゃないかと。 『去年は大吉が少なすぎて、クレームが多かったから 今年は大吉を多めにしよう!』 なんて考えたんじゃないかと。 ここ一年の自分のモチベーションを考えたら、 大吉でない理由はよくわかりますし、 これでようやく喪が明けたような気がして、 心晴れやかになりました。 最近お客様とお話させていただく中で 自分らしく生きる事が、いかに難しいか? とう場面に出くわすんですね。 自分が感じる自分と、他人からみた自分。 理想の自分と現実の自分の間で 溺れそうになりながら、 必死で生きていらっしゃる そんなお客様をみると 夢猫ムニャ、とっても愛おしく感じてしまうんです。 私は月星座が魚座なので、 そのせいかどうかはわかりませんが、 あまり溺れそうになったことはありません。 『水を得た魚』のように、 むしろ丘にあがることの方が苦手です。 親からの期待、友人の眼差し、 夫婦としての役割に、役職的な期待。 たくさんの肩書きというバッジをつけて、 ひとりで何役もこなしていると、 本当の自分がわからなくなる瞬間も きっとあると思います。 そして自分らしくといっても、 そもそも自分が何者なのかわからない・・・ それだってね、とっても人間らしいことだと そんな風に思うんです。 人生は修行ですからね。 幼稚園の子供が漢字が読めなくて当然のように、 人生知らない事やわからないことだらけです。 そしてそれを学んでいくこと。 それこそが人生の醍醐味であり、 生まれてきた意味なんですね。 自分らしく生きることを望むなら、 自分を知る事です。 それがわからないからこそ、 みなさん、占いに答えを求められるのですが 占いだって万能で完全ではありません。 『全然当たってない』という場合だって もちろんあるでしょうし、 そのジャッジは、やはり自分がすることなんですね。 占いでも他人にもわからない 『自分』という存在。 だからこそ、自分でもよくわからないという その部分も含めた上で、自分を理解する事です。 わからないからダメではないですよ。 わからない部分があるだけなんですから。 世間という荒波で、溺れそうになったら 自分を深く見つめる事。 答えがわからなくとも、 悩んだり不安を抱えている自分を知ることで 息はできるようになります。 息ができれば生きも行きもできますから。 安心してくださいね。 意外と冷静になれば、きっと足がつくくらい そこは浅い場所かもしれません。 心がギスギスしてきたら、 孤独に身をおいてみて、 寂しくなったら、今度は人を求めてみてください。 必ずしも『こうでなきゃならない!』 ということは、犯罪はダメなんですが 実のところ世の中ひとつもないんだと思います。 何をもって良しとするかは、 究極のところ自分次第。 誰かの善は誰かの悪であり、 自分の肯定は人の否定だったり。 世の中簡単に白黒つくこともないし、 だったら初めからグレーでいいじゃないか? なんてことを考えてみたり。 白と黒のそれぞれのいいとこ取りであり、 もっと言ってしまえば、白だって黒だって ピンクだって黄色だって赤だって・・・ 『いいじゃないか、人間だもの。』 とそんな風に考えてみたり。 私も会社員の時は、大きな組織にいたので やはりルールやコンプライアンスなど かなり堅苦しいところで、 人目を気にして生きておりました。 今は自営なので、責任感のなかで 昔より自由がききます。 そんな簡単に人目を気にしなくなれれば、 こんな苦労しないよ! というお怒りの意見も聞こえてきそうですが、 ごもっともです。
それでも最後のジャッチは、 自分でしか判断できないし、 己しか決められないんだと思います。 自分をしっかりとみつめて、 溺れることのないよう、 時々しっかり息をして。 何気ない毎日を過ごしてみてくださいね。 さぁ、いよいよ2020年も本番です。 みなさまにとって、素敵な一年となりますように。 *夢猫ムニャ*
高円寺 占い処 かぎねこ亭
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