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産む覚悟と産まない選択。

最近の夢猫ムニャ、

『透明なゆりかご』という

NHKのドラマにハマっております。

舞台は小さな街の産婦人科。

人の数だけ妊娠・出産のドラマがあり、

死産や流産、不妊、性暴力などを

一話完結にしたドラマです。

もう最終回なんですが、

朝ドラとかにしてほしいくらい、

終わるのがもったいないドラマなんです。



先日は助産師さんが、妊娠し

『仕事も家庭も全力で!

そして産んでもすぐに復帰します』

といった展開のみるからに危うい展開だったんです。

同じくしてキャリアウーマンの女性も、

来院されるのですが、プロジェクトを外されてしまったり

つわりが思った以上にひどくて、

もう嫌だと病院内で大声で泣き叫んだり。

女性にとっても、妊娠て長く生きているなかで

経験のないことだと思います。

もちろん私も想像でこの記事を書いています。


ドラマで出産シーンをみたり、

炊きたての炊飯器のフタを開けたら、

ウッとなるのかな?なんて・・・

みんなが同じ症状や出産になるとも限りません。

お子さんを産んでいても、毎回違うお産になったり

そこにはきっとドラマがあるはずです。

妊娠して、もっとやれると思っていた。

お産は病気じゃないから、甘えたらダメ!

自分にムチを打って、がんばる人も多いかと。

『これからお母さんになるから、完璧じゃないと!』

その主人公もそうやって自分を追い込んでいくんです。

そして体調不良から、ミスを連発し

人に迷惑をかけることで、自己嫌悪に。




師長さんになだめられるも、

『私は師長のようになりたいんです。

仕事も家事も完璧、先生がいなくても何でも出来る

師長のような存在になりたいんです』

すると師長がこんな一言を言うんです。

『両方選んじゃダメよ』って。

師長さんは子供がいない人ですが、

結婚や子供を持つことよりも、

何より仕事を最優先して、

頑張ってきた人なんだと思います。

両方選んだらいけないってことは、

もちろんないと思います。

仕事を持って子育てをしているお母さんも、

世の中にはたくさんいるわけですし、

どっちかしか選べないわけでもありません。




ですが、この一言ってとても深い。

私の心には刺さりました。

師長はイジワルでそう行ったわけではないでしょう。

仕事をバリバリして、いいなと言われつつも

決してなにも犠牲にしてこなかった

わけではないでしょう。

私もこうして『好き』を仕事にした一人です。

友人たちは20代で出産したので、

その苦労を垣間見ることができました。

時間もお金も好きに使える子ナシの私と、

時間やお金、労力、愛情・・・

注げるだけのすべてを、子供に捧げてきた友人たち。




その差は20年経つと大きな開きになります。

好きなことを仕事にし、

お金と時間を自分にだけにつぎ込んでも、

手に入らないものもあるんですね。

私も上京し、この仕事をしようと思ったときは、31歳でした。

その時に決めたことは、子供を持たないという選択でした。

会社員ほど、安定も保証もありません。

自分の好きに、子供を付き合わせるわけにはいかないと。

一番欲しくて、一番遠い存在。

出生率が年々低下するなかで、

産まない人は肩身がせまく、

働いて税金を払い、未来を担っていく

子供のために役立ててもらうことしか

今の自分には出来ません。



子宮の疾患で子供を持てない人もいる。

虐待や精神的なことで、子供を望まない人もいる。

様々な理由から、子供を産む人、産まない人がいる。

産んだほうが幸せなのか?

あのまま仕事を続けていたら、

もし産まなかったら今頃は・・・

と考えてしまうお母さんもいるでしょうし、

もしあの時に子供を産んでいたらと、

母になった自分を、どこか想像する女性も

きっといるでしょう。

 

最後にこの師長さんと妊婦の助産師が、

こんな話をするんです。

『女性って、どうして比べるのか?』

その問いに、

『どっちもわかるから共感してるんだと思います』

産んだ人。産まなかった人。

女性はどちらの気持ちも想像できる生き物なんですね。

私ももうすぐ40歳。

産むか産まないかという選択が出来なくなります。

そして、その決断に覚悟を持たなければならないと。

20年後、その決断をどう思うかはわかりません。

ですが、子供を持たずとも疑似体験はできます。

私にとって愛猫の社長は娘のような存在です。

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体調が悪くて吐いてしまって、

洗濯をするときには、
子供が嘔吐下痢になった

お母さんを想像します。

具合が悪い、元気がないときは、病院へと走り、

出来ないことができるようになったとき、

社長をこれ以上ないくらいに褒めます。

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子守唄を歌って寝かしつけたり、

離乳食をつくるお母さんに、
自分の姿を重ねて、手作りごはんをつくります。

これが好きで、これは嫌いで食べない・・・

社長の好きを考えて、工夫してみたり。

社長の寝顔をみて、叱ったことを反省したり。

もし、猫の学校があれば、

社長は何色のランドセルを欲しがるか想像したり、

成人式には赤い着物が良いな縲怩ニか。




もし社長が結婚したら、純白のドレスを着るのかな?

なんて一人想像してみたり。

大人の忙しいを押し付けてはいけないと。

『あぁ縲恂Zしい!!後にして』

と思っても、社長が遊んでほしいときは、

正直面倒だと思っても社長に向き合います。

こうやって友人たちも葛藤してきたのだと。

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猫や犬を育てるのと、子育ては違う・・・

そう言われてしまえば、それまでです。

学校もないし、習い事もないし、ママ友もいません。

それでも自分と葛藤しながらも

その命と向き合っていくこと。

猫も犬も人の子も、

どれにも『責任』がありますからね。

社長は永遠の3歳児。

かわいいところをギュっと濃縮した感じだと。

私が子供を持たないという決断をしたころに、

うちにきた猫です。

我が娘のような存在。



産んでも産まなくても、結婚してもしなくとも

正解なんてのは、結局どこにもないんだと思います。

でも女性は共感できるからこそ、

お互いの気持ちがわかるんですね。

子供を持っている人も、諦めたものや

犠牲にしてきたものがあり、

産まなかった人も、すべてをもっているわけでもないし、

諦めたことが、1つもないといったら嘘になるでしょう。




『子供がいなくていいね・・・』
『ひとりって気が楽だよね。』

『きっと子供がいないから、わからないんだよ』

そう言われれば、ぐうの音も出ない。

でも自分で決めたことならば、

どちらにしても、それで良いんだと思います。

妊婦さんも、お母さんも、そうでない人も、

もっと女性が生きやすい世の中になればと。

あのドラマをみて、ふとそう思いました。

今週の金曜が最終回です。

ぜひみなさんも、一度ご覧になってくださいね。

*夢猫ムニャ*

高円寺 占い処 かぎねこ亭
https://kaginekotei.com

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住所 東京都杉並区高円寺南1-11-3 2F
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