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やれない理由、やらない理由をつぶしてやってみる

こんばんは。
先月11月のはじめ。
初めてのデンマークへの旅の様子を、やっと報告できたのは良かったんですが、
続きを書くのにまた腰が重くなり、ようやく続きを投稿できる某 件太郎です。

 

 

前からやってみたかったけど、なんだかんだ言って結局やってないこと

 

 

みなさんにも心あたりが、ひとつやふたつないでしょうか?
僕もけっこうあるのですが、そのひとつが海外に行ってみることでした。
今どき、珍しいかもしれませんね。

 

 

若い頃からずっと、行ってみたかったんですが、

 

・時間がない
・お金がない
・差し迫った用事もない…
・この歳になってわざわざ…
・海外の情報なんてネットで十分

 

などなど何かにつけて、できない、やらない理由をつけて行かなかったんですね。

 

 

 

で、うすうすは気づいてはいたのですが、
今年も終わりが見えてきて、いよいよマズいなと。
そう、僕の名前は某 件太郎。
略称は、ボウケン。

 

なのに、ぜんぜん冒険してない。
完全に名前負けしちゃってる。

まして、占い師として、

 

「やってみないとわかりませんよ」

 

なんて胸をはって言えない。

 

そんな自分はイヤ。
こうした想いがムクムクと湧いてきたわけです。

 

 

そこで、前回も書いたように、
友人のO氏に相談を持ちかけて決意したわけです。

 

 

 

 

さて、前回の続き

 

一人でなんとかホテルまで到着したわけですが、

2日目のO氏との合流まで、まだ24時間ほどあります。

 

滞在期間は1週間もありますが、合流したあとはバイヤー体験に入るので、

一人っきりの1日目は、貴重なフリータイム。

コペンハーゲンの中心部や有名な建築物など、デンマークの文化に触れる数少ない時間なのです。

 

 

とはいえ。
こちらの電車の乗り方も、お金の種類もよくわからず、英会話に自信もありません。
迷ったり、電車を乗り間違えると、もうホテルに帰ってこれない気さえします。

 

 

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これは危険です。まずよく調べてからでないと。

ホテルにはwifiもあり、念のためPCも持ってきてるし。

 

 

よーし、調べるぞー。

と思ってはいたのですが、

たどり着けた安心感と小さなハードルを飛んだ自分に、
日本から持ってきたチータラをつまみに、
空港で買ったワインでひとり乾杯し、
けっこう酔っ払って寝てしまったのです。

 

 

 

 

翌朝早くに目が覚めて、自己嫌悪に陥りながら、

焦ってどこに行ってみようか調べまくったのですが、
けっきょく一人で歩く不安には勝てず、
とりあえず近所を散歩してみることに。

 

ホテルのある場所はアマーストランドという場所で、
ビーチが近くにあり夏場はさぞ気持ちのよさそうな土地。

ですが今は冬の手前。

ビーチ沿いは閑散とし、道ゆくのは地元の住人らしき人たちばかり。

 

 

 

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どこまでも続く海岸をひたすら歩いて喉はカラカラ。
そして自動販売機がない。
どうやら自動販売機はないお国のようで、
どこかで飲みものだけでも調達しないと、

日本の豊かな生活に甘やかされた僕の喉は、

とても耐えられません。

 

 

 

そんな有様で、スマホのマップをみてみると、
わりと近場にスーパーマーケットを発見。

 

しかし、ひとりで買い物か…

 

40代ですが、初海外の僕にとっては、十分に高いハードルです。
でも、このミッションをこなさないことには、喉がカラカラで夕方までもちそうにありません。

 

意を決し、いざスーパーに行こうとしたら、
財布を部屋に忘れたことに気づき、ホテルまで引き返してさらに喉はカラッカラ。

 

必要以上にキョロキョロしながら、かなり挙動不審な感じでスーパーに入るも、

使いなれない変なカゴ。
どうやってとっていいのかわからないパッキングされたままの2Lのペットボトル。

他の人の様子をチラ見しながら、どうやって買うんだろと観察しつつ、

かれこれ30分はスーパーの中をウロウロ。

 

ようやくレジに並ぶも日本ではあまり見ないベルトコンベアみたいな会計システム。
ほとんどのお客さんがクレジットカードでスマートに精算を済ませていく中、
ひとりだけ現地通貨で会計。

 

やっとの想いで

2Lの水とコーラ、オレンジジュース、クロワッサン、チーズ、サラミ、ワイン、エコバックをゲットしたのです。

 

 

買ったものをエコバックにパンパンに詰め、
あまりの重さに肩にバックの紐を食い込ませながら、
またまた這々の体でホテルにたどりついた頃には、すでに13時。

 

今から再び外出する体力も精神力にも、残っておらず。
ホテルの自室で、昼から買いもとめたワインとチーズで酔いしれて、
貴重なゴールデンタイムを浪費したのです。

ちょっとしたひきもり状態です。

 

あー、一刻もはやく友人O氏にきて欲しい。

じゃないと、このまま1週間が過ぎてしまうのでは…

そんな不安さえ押し寄せてきたのです。

 

いやー、こんなに人が待ち遠しいってあるんですね。

 

 

ひと眠りして起きたころ、
待ちに待った友人O氏からホテルの受付についたとの連絡。

 

そんなつもりはなくても、おのずと小走りで1Fの受付に降り、
涙の合流。

 

会いたかったー!

 

と、まるで何年も会ってない恋人に会うかのような感動のあいさつを済ませ、
積もる話をしながら、スーパーで手に入れたワインを飲み明かしたのです。

 

 

 

2日目からようやくO氏に付き、買い付けのお手伝いが始まりました。
普通の観光ではできない、貴重なバイヤー体験。
そう。お手伝いしつつも、友人Y氏の家具だけは買わないと。

O氏はレンタカーなので、電車の乗り方とかもきにする必要なく、
ただ助手席に座って、買い付けたら積み込むの繰り返しです。

 

 

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現地のディーラーやお店の人と、
言葉や表情たくみに交渉し、
限られた時間で、山のような商品から厳選した家具をピックし、
次から次へと買い付けていく友人O氏。
その姿は、同級生とは思えないくらい頼もしく思えたのです。

 

 

いつのまにか、こんなに立派になって…

 

 

つい、そう思わされる勇士でした。
しかし、考えてみれば、ふたりともいい歳の自営業のおじさん。
ベテランと呼ばれる年齢なのです。

 

感心してる場合ではなく、自分も頼れるおじさんにならねば!
そんな風に考えさせられたのです。

 

 

 

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強力なサポートを得つつ、なんとか頼まれていた友人Y氏の家具数点をゲット。

 

 

 

ムニャ先生にかぎねこ亭のバックヤードで使うスツールも頼まれていたので、

 

「これ、どうやって持ってかえるんだろ?」

 

と思いながらもとりあえず購入しておきました。

 

 

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※ ↑ こうやって持って帰ってきました
そして迎えた帰国の日。
あんなにビクビクしていた海外も、
1週間もいればなんだか情も湧いてくるものです。
ホテルから駅に向かう道すがらなどは、なんだか名残惜しささえ感じられたのです。

 

 

合流するまでの珍道中を思い出すと恥ずかしく、
我ながら情けなくもありますが、
ほんと貴重な経験をさせてもらえて、ちょっとした自信にもなりました。

 

 

仕事で忙しいにもかかわらず、手取り足取り面倒をみてもらった友人O氏、
お使いを頼んでくれて背中を押してもらった友人Y氏、
留守中、かぎねこ亭をひとりで切り盛りしてくれたムニャ先生に感謝です。
やらない理由。

 

 

ちょっと強引に潰してやってみるのも、良い刺激になるかもしれません。

 

 

 

今回のお話に登場した、友人O氏のお店はコチラ ツꀀ

石川県の金沢にあります。

 

phono

 

 

 

 

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