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40代男子が抱える想いも複雑なようです

ご無沙汰しております。

かぎねこ亭の男性占い師、

某 件太郎(ぼう けんたろう)です。

 

ごくたまにしかブログを書いてないので、

書くたびに自己紹介しております。

 

 

占い師という職業柄、

男性よりも、女性のお悩みを聞く機会が多いのですが、

最近「40代男子」について考えさせられる機会があったので、

今回は、それについて書いてみようかと思います。

 

 

さて先日、帰郷した折にマラソン大会に出場してまいりました。

まあ「折に」というよりも、むしろそのために帰郷したのです。

にしても、楽しかったです。

 

去年に引き続き、今年で2度目の参戦となります。

マラソンといっても、長距離走ではなく、

いわゆるリレーマラソンという競技で、

5人で1チームを組み、

ひとりあたり、2㎞をリレー形式で2回走るだけ。

 

初参加の去年などは、たった計4km走るだけなのに、

大会中に痛めた左足をひきずりながら帰路につく、

という我ながら情けない格好になっておりました。

 

想像以上のダサい自分の姿に自己嫌悪になり、

「このままでは終われん!」と再チャレンジに至ったわけです。

ですが今回とても印象深かったのは、

記録そのものより、一緒に参加した同級生たちの変化でした。

 

いやー、さすがにみんな年をとりましたね。

いよいよ、40代も半ばに差し掛かり、

去年まではそれほど感じなかったみんなの疲労感が

ヒシヒシと伝わってきました。

 

同級生だけで3チーム。

計15人での参加。

40代男子たちの同級会的なノリです。

 

 

マラソン2018

 

 

大会中は、走ってる時間よりも待ち時間が多かったり、

終わったあとも、打ち上げしたりで、

話す時間もけっこうあって、

地元組みが、大会前から手分けして、

大会への登録やら、場所取りやら、テントやら、

本番を快適に楽しむために、とても頑張ってくれたおかげで、

おっさんたちのふれあいも快適に進んだのです。

 

 

そんなふれあいの中でのこと。

去年までは、

「俺はもっと走れるはず!」

と息巻いてみたり、

他のチームに負けて、とても悔しそうにしてたはず。

 

それなのに、今年の同級生たちは、

ちょっとあきらめムードというか。

「まあ、こんなもんでしょ」

「これ以上、のびないね」

的なセリフを多く耳にした気がします。

 

あくまでも、個人的な感想なんですが、

なんかちょっと疲れてる?

と、今回はじめて感じたのでした。

 

とはいっても、思えば、そりゃ疲労感も出るはずです。

40代ともなれば、フラフラと生きている僕となんかとは違って、

ほとんどが、家庭を構え、子供を持ち、責任ある立場につき、

守るべきものを背負って、日々頑張っていらっしゃいます。

 

ひと昔前は初老と呼ばれ、

一線から身を引く年齢でもありましたが、

昨今では、いろいろ抱える事情も重なって、

とっても複雑な心境を抱えるお年頃のようです。

 

 

 

 

各自、この年齢にいたるまで、

いまだ発揮されぬ隠れた才能と、未知なる可能性を信じ、

ある程度チャレンジもしてきたでしょうし、

少しでもスキルアップしようと、さんざん努力も重ねてきたことでしょう。

 

そして人生も半ばを迎え、

その結果を踏まつつ、これまでの人生を振り返ってみれば、

際限なく上には上がいることに気づきつつ、

「結局はこうなる」みたいな、いつものパターンとか、

自分の限界とかも見えてくる頃なのでしょう。

 

まだまだイケるでしょ!から

もしかしたら…イケないかもしれない…へ。

そうした心の変わり目を迎える頃なのかもしれません。

 

しかもそれだけじゃなく、

残る余生に想いをめぐらし、

「かと言って、果たして、今のままでいいんだろうか…」

と、おぼろげに、将来が不安にもなってもくる…

 

 

疲れた40代_1

「Kid on the Beach」 by Biscotte
Les 4 ans du Pirate...

 

 

 

そんな本人たちの、

思春期ばりにややこしい心境とは関係なく、

1年、また1年と時を経るごとに、

「それくらいやれるでしょ」

とあたりまえのように、関係者各位の期待値だけが右肩上り。

 

ミスれば容赦のない冷やかな視線を浴び、

上手くやれても褒められることもなく、

自信満々の若者からは逆に同情され、

精一杯やってるつもりでも、

なぜかしら奥さまの機嫌は思わしくなく。

 

この先のことや、今の立場、

ミドルダンディーのイメージなどを思えば、

勢いに任せてキレることもできず。

 

親の死の悲しみを乗り越え、

子供の成長を日々の楽しみに、

どうにかまわりの期待に沿えるように、

物分かりのいい大人の自分を演じ続ける日々…

 

そりゃ疲れるのも無理ありませんよ。

そんな彼らを責める資格なんて誰にもないはずです。

 

 

 

 

あくまで憶測ですし、

もちろん、性格も運命も、

抱える状況もそれぞれなのでしょうが、

そうした諦めと将来への不安を

ひっそりと、その胸のうちに抱えているのが、

多くの40代男子に共通する心境なのかもしれません。

 

かといって、ネガティブばかりでもなく、

まだまだ、あきらめきれてはいない感じ、

所詮ここまでか、いや、でもまだ…

と、自分の限界を認めきれてはいないような、

ある意味、往生際の悪い、微妙にポジティブな雰囲気もあるのです。

 

 

たとえば、今回のようなマラソンもそう。

自分の可能性をタイムとして測定できたり、

他人との差を秒数で確認できるマラソンのような競技に、

性懲りも無く出場するのは、

今の自分の力を確認したかったり、

あわよくば、残された可能性を信じてみたいから。

そんな気もするのです。

 

今となっては、疲労感のあるいいおっさんたちも、

かつては、元気いっぱいで、

「その気になれば俺だって!」

と、溢れんばかりの希望に満ちた若者だった頃もあったはず。

 

そんな40代男子たちが、現在進行形の若者に混じって、

薄くなってきた髪を振り乱し、

苦痛に顔を歪めつつ、

汗水鼻水をたらしながら、

必死になって走っている格好をみると、

 

おー、あがいてるねー(*´-`)

 

と、なんとも言えない愛おしさと、

心底、応援したくなる気分に駆られたのです。

皮肉なんかではなく、ただただ純粋にそう思えたのです。

 

見た目、根気、記憶力…

その他もろもろの劣化を感じてはいるだろうに、

半ば諦めかかっている自分にムチ打ち、

まるで、運命にあらがっているかのような姿勢に、

美しささえ感じたのです。

 

偉そうに言う自分も、はたからみると、

きっと、似たようなところなのかもしれませんが。

いやはや、他人ごとではありませんね。

 

なにせ、同級生15人中、タイムは最下位の身ですし。

明日からちゃんと練習がんろーっと。

 

 

某 件太郎

 

 

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